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高松試写会完全レポート【前編】

去る8月22日に高松市で行われた
マイレオニーたかまつ主催『レオニー』完成披露試写会
マイレオニーたかまつの湯浅文代さんのお手伝いのために…というのはお節介?
自分たちが湯浅さんの晴れ姿を観て一緒に喜びたくて(&美味しいうどんを食べたくて!)
東京だけでなく札幌・愛知からも合わせてマイレオニースタッフが多数駆けつけました。
その中の1人、マイレオニーの中でも最も熱いメンバーの1人、吉田智子さんによる
高松の旅完全レポート!野嶽次郎さん撮影の素敵な写真とともに、3回にわたってアップします。
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「高松」という地名はマイレオニーには欠かせないメッカとも言うべき場所。なぜなら、松井久子監督の第一作「ユキエ」、第二作「折り梅」製作のための松井監督応援団が誕生した場所だから。その高松で松井監督の第三作目の映画「レオニー」試写会が行なわれた。

高松空港


高松空港に到着すると、到着ロビーには大きな白い紙で創られた氷山のようなオブジェが出迎えてくれた。「紙の明かり」と題名がついており、地元の子供たちが作ったそうである。香川県牟礼で行なわれている「石明かりロード」イベントにちなんだものであるようだ。ご存知イサムの「あかりシリーズ」の気配がしている。



また、空港玄関を出ると抜けるような青空と「ここはサバンナか?!」と思うほどの灼熱(今は全国どこでも暑いのでしょうか?)の駐車場の奥に、巨大な石の「怪獣ガメラか」・・・?! なんとイサム・ノグチ作の「タイム・スペース」というタイトルのオブジェなのであった。なんだか到着早々イサム・ノグチの存在感溢れる高松空港である。


山内豊先生の作品


タクシーで屋島に向けて走る。同乗するは松井監督を陰で支えるマイレオニー事務局の顔wakkiと今回の映画にエキストラ出演をしたカナリア令子(ヨネが港でイサムを追うシーンにカナリアのような衣装の女性が立っている。それが令子嬢)。

映画「レオニー」の題字を書かれた山内豊先生のお宅件アトリエ「かくあむ」にお邪魔した。

暑い中、ご自宅の外で汗を流されてお出迎え、恐れ入ります。ご自宅のたたずまいは古い日本家屋。引戸の玄関を開けるとその壁には絵ならぬ、なんと巨大なカーペットほどのサイズのカラフルな編み物が!すごくカラフルで楽しい。何じゃこれは?と思わず見入っていると、優しいまなざしの山内先生が「それ、私が作りました。さ、どうぞ、どうぞ」と奥へご案内くださる。



猿渡啓子さん(高松のお母さん)、白井智英美さん(エキストラ参加高松美女)と合流。通された応接室の壁には様々なサイズのこれまたカラフルな編み物の作品(額装されて)や先生の本職の書の作品が部屋中に飾られている。そこには、映画の題字と同じ字体で「Leonie」の文字の入ったカラフルなセーター、ベストもソファーにかけられて、なんだかすごいぞ。「それも、私が作りました。さ、どうぞ、どうぞ」と先生の案内に従い奥へ行くと、巨大なニットの美空ひばりが不死鳥の姿で歌っている姿が!なんだここは?!と振り向くと、美空ひばりがたくさん(全部ニットで額装されている)。



2階には、キャサリン・ヘップバーンの巨大なニット額装。一つ一つが全て魂の入った芸術品。先生は書の先生であるだけではなく、オリジナリティ溢れるニットの芸術家でもあり、テレビチャンピオンにも登場された。その色、大きさ、量、ニットの細かさ、背景にある山内先生の労力を考えると、ひゃーっ!と圧倒されっぱなしであった。



一番奥の部屋は先生の書の教室。ビニールの掛かった机が井の字に。子供たちが書きに来る。先生の17歳の頃の屏風の大作は圧巻。すごいなぁ。先生は、魅了された題材に出会うと、作品にしたくなるのだそうだ。その魂や思い、深層に触れた時、山内先生の芸術魂が生まれるのだ。題字レオニーに対する思いが高松試写会のプログラムに記載されているが、「最後の涙を“i”で振り絞り、2つ目の“e”で自立したレオニー」この文書の表現からも、真摯に、深く、目の前の題材を捉える山内先生の姿勢がうかがわれる。



ちなみに、「どうやって書を編み物にしているの?」という私たちの素朴な質問に
見せてくださったのはこれ。



書に方眼を書いて型紙をつくり、編み目を決めていくそうです。
下方から上方へと編んでいき、
「細かい色はそのときの気分で決めていきます」とのこと。


山田屋のうどんは最高



ざるうどんもかけうどんも300円、500円。東京では考えられない安さと美味さ。しょうゆ豆にもハマッタ。その山田屋にフジテレビの取材を兼ねて松井監督が合流。松井監督は黄色い夏ドレスにサングラス。モネの踊り子が描かれていてサラサラして素敵。カメラを向けられても、松井監督はいつもの松井監督のまま。素のまま。なんて格好良いんだ。映画の花を生けて下さった草月流の大塚光川先生、角川映画宣伝部の小嶌さんも監督と共に合流。


イサム・ノグチ庭園美術館訪問

札幌マイレオニーの大居智子さんと野嶽次郎さんが合流。野嶽さんが8人乗りワゴンをレンタカーしてくださったので、高松滞在中はとてもお世話になった。野嶽さんありがとうございました。

とにかく暑い・・・。今年は全国的な猛暑が続いているけれど、高松も例外ではなかった。触れるもの全て熱い。イサム・ノグチ庭園美術館入り口にあるレンタルの麦藁帽子を各々頭に、ギラギラと輝く太陽と、地面の照り返しの中、かつてのイサムの住まいであり作業場であった庭園を散策。


こちらの写真は松井監督撮影。
左から3・4番目が高松での湯浅さんの片腕たち(?)
白井さんと猿渡さん。
右端が今回のレポーター、智ちゃん。

恥ずかしながら、私は個人的には生まれて初めて、目の前でイサムさんの作品を見た・・・すごい。一つ一つの巨大な石をそのキャラクターを活かし、様々な面を絶妙なバランスと繊細さ、力強さで彫刻されている。その作品から放たれるエネルギーったら!これ、石だよね。これ、硬いんだよね。この材料、神様が作ったんだよね。と自問しながら、これを削る?なんて大胆で無謀で、エネルギッシュ!まるで、ドンキホーテが風車に向かって闘いを挑むよう。その闘いは、イサムの才能と手によって石のほうから身をゆだねた・・・そんな感じなのだ。


じっくり観てゆくと、だんだん、一つ一つの作品の顔がはっきりしてきた。彼ら(石たち)は、絶妙なバランスでそこに立っている。しばらくすると、石から声が聞こえてくるような気がした。石それぞれにキャラクターがある。「触れないで下さい」という案内の方の指示をしっかり守りつつ、本能的に「触りたぁい・・・」と思う。触りたくて仕方が無くて苦しかった。




それから、イサム作の石の滝、裏庭、日本家屋、それぞれが周りの木々や風景の中で絶妙なバランスで存在している。不思議な空間そして、庭園。庭園をその脇の作業場を左右に無造作に積まれた巨大な石群を観ているうちに、何かに似ていると思った。そう!子供がおもちゃ箱をひっくり返した状態。さて、どれから遊ぼうかと散らかったおもちゃの真ん中で目を輝かせている子ども。もしかしたら、イサムさんにとって石は、この場は遊び場に近い感覚だったのかしら。


イサムさんは台風の目のような人だったと誰かが言ったそうだ。周りの人たちをブンブン振り回してエネルギーの塊のような人だったと。わかるような気がしてきた。また、接する人を魅了してしまう存在だったと。そして、イサムさんは「私は常に、未知の物、偶然のものに突き動かされる・・・伝統的な彫刻に反逆することが、疑問の始まりだった。・・・私は急速に道具の発達した時代に恵まれた。破壊と、そして救済の中に、必要とされる彫刻感が見出される・・・」と言っておられたそうだ。観るものを魅了する、感動させる、心を揺り動かす。庭園にある石たちは、間違いなく天才の手によって生まれたのだった。そして、レオニーはそのエネルギーと才能をこの世に生み、見出し、育てた母なのだ。

                                             (吉田 智子)

智ちゃんのレポートはまだまだ続きますのでお楽しみに!

試写会編はこちら

完結編はこちら

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Comment
2010/09/02 12:35 AM posted by: shiori
ともちゃん、渾身のレポートをありがとうございました!
一緒に行けなくて残念がってましたが、これ
を読んで、イサムの彫刻に一緒に触れられたような気すらしてきました。
心から感謝の気持ちでいっぱいです!
2010/09/01 10:10 AM posted by: keiko/saruwatari
うれしいレポート!暑かったね!久しぶりに家にいてみたら・・このレポート・・・(うれしいです)よみがえります!あの2日間。試写会の、波が広がっていきます。「レオニー」に出会えたこと、監督に出会えたこと、そして、あんなにおいしそうにおうどん食べたあなた様や素敵な皆さんと交流できたこと

いい写真です。続き楽しみです。
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