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「イサム・ノグチの母 レオニーの人生」 NWECイベントレポート 前編
4月21日に国立教育会館NWECで行われた
「イサム・ノグチの母レオニーの人生」について
wakkiがレポートします!




数日間、冬に逆戻りしたような
寒い日が続いていた東京ですが、
この日は、初夏を思わせる晴天。
松井監督の晴れ女パワー、私たちスタッフは
もはや慣れっこになりつつあります(笑)。




埼玉県のほぼ中央に位置する嵐山町にある
「国立女性教育会館NWEC」
どんな場所か、詳しくはホームページを見ていただくとして、
新緑と春の花に囲まれた施設内を、
イベントが行われる講堂へ向かって進むと、
日ごろのストレスが、自然とほどけていくようです。
監督も、イベント開始前に、
NWECの皆さんと施設内の散策を楽しんだそう。



今回は、まず映画『ユキエ』の上映。
松井監督の“第1作”『ユキエ』は、
戦争花嫁としてアメリカ人男性のもとへ嫁いできた
倍賞美津子さん演じる女性と、
心の傷を負った元アメリカ人兵士の夫婦愛を描く作品。

映画上映後の休憩時間には、物販ブースに、
「家族や友人にも見せたいから」と
『ユキエ』DVDを買いにくる人たちが何人か。
松井監督といえば『折り梅』、の印象が強いですが、
『ユキエ』にも根強いファンがいるんだなぁと実感。

NWEC理事長の神田道子さんのご挨拶につづいて、
松井監督の講演『映画と私』。

TVドラマのプロデューサーをしていた松井監督が
『ユキエ』を監督して製作することになったのは、ちょうど10年前。

当時の2時間ドラマは「何分かに1度、殺人事件が起きる」ものが
主流になってきて、自分の作りたいものがテレビでは作れなくなったと
感じた松井監督は、自ら温めていた『ユキエ』の元となる企画を
映画化するため、製作資金2億円をかき集め、新藤兼人監督のもとを訪ねます。

そこで新藤監督に「あなたが監督をやればいい」と勧められ、
「こんなことは2度とないかもしれない、1度だけやってみよう」と決意。

このあたりのストーリーは、松井監督の著書『ターニングポイント』にも
詳しく書いてありますが、
「どんな仕事をする上でも、自分のビジョンをなし遂げるために
必要なことは、リーダーシップ。
それは“責任を全部自分でとる”こと。
初めてだとか、経験がない、というのは言い訳にすぎない。
自分の中に根強く残っている依存心とどう闘っていくかが重要」
というお話は、私は、女性へのメッセージというよりも、
働く人全てに届けたい言葉だなと感じました。



そして、映画を作ろうとしたこと、新藤監督に脚本を依頼したこと、
さらに、主題歌であるアメリカのスタンダードナンバー
『You are My Sunshine』を、この曲の作者でありオリジナル歌手の
ジミー・デイビス氏に、再録音をお願いしたことについて、
「当時周りには“素人が何て図々しい”と言う人もいたけれども、
“こうなってほしい、と願うことぐらいは、図々しくないのではないか”
と私は考えていた」というエピソードは、
とっても松井監督らしいなぁ・・・と思いました。

アメリカでの撮影時に、周りのスタッフはいつも、
映画の“新人”である松井監督を励ますために、
“This is Your Movie”という言葉をかけてくれたそうです。

すごく素敵な言葉ですよね。
この先、自分が何か迷ったり、勇気を出したり
大事な決断しなければならないときに、
自分自身へかける言葉として、こっそり使わせていただきます。

このあとイベントは、松本侑壬子さんとの対談へと続きます。
レポート後半は明日以降アップしますのでお楽しみに。

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