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「あなたの人生の選択〜女性が決断する時」レポート (後編)
前編では、「人生の決断の時」「決断の時に支えになったもの、大切にしたこと」をテーマにトークが展開され、
レオニー・ギルモアの一生をまとめた朗読&スライドの上映が行われたところまで、お伝えしました。
後半は、レオニーに対する感想からトークがスタート。
一挙にラストまでレポートします。





「女性が、自分の人生を引き受けるということ」について

草野 私は正直、最初に思ったことは、「ヨネはなんて身勝手な男なんだろう」と。レオニーは、ヨネに翻弄されているだけではないのか、もっと自分の才能を生かした、自分の人生を生きることができたのではないか、と思ってしまうんですが……。

ちはる レオニーは、日本へ行ってもヨネと一緒に暮らせないかもしれない、愛が保証されていないのに……イサムを連れて、ヨネの住む日本へ渡ったんですね。

松井 レオニーは、愛の保証を求めて日本へ行ったのではないと思うんです。ヨネに去られ、お腹に残されたヨネとの子供を産もうと決めた時から、「彼がが私を愛してくれていたかではなく、私が彼を愛したという事実に生きよう」と。運命を引き受ける潔さ、受容の精神。それが、私がこの映画で伝えたいことです。私自身、若い頃は失敗をいっぱいしたと思います。でも、自分の責任、と引き受けて、自ら人生を選び取ってきた。そんなレオニーに、自分自身を重ねているのかもしれません。

野田 他人がどう言おうと気にしない、自分で決めた道をゆくレオニーの生き方には、共感できます。自分が産んだ子供を守ろうとしている母は強い、と思います。

ちはる 自分が子供を思う気持ちって、与えてもらえなくても、与えたことがわかってもらえなくても、湧き出てくるんですよ。そんな時、自分がお母さんになったんだな、と実感します。

草野 皆さんのお話を聞いて、私は、まだ今は、自分のためだけに生きているのかな、と思えてきました。このままでいいのかな、と。受容の精神……私はまだ、そこまでたどり着けないような気がします。肩に力が入りすぎているのかもしれません。


ゲストの皆さんは賛同人。なぜ松井久子監督を応援しているのでしょう?


野田 私がなぜ、松井監督を応援するのかと言えば、それは松井監督が“媚びない女性”だからでしょうか。監督の“男らしさ”にホレてます(笑)。いや、それでいて非常に細やかな方なんですけどね。それから、私も映画が好きなのですが、監督は映画を身近に感じさせてくれる存在だと思います。映画監督なんてすごい立場の人なのに、松井監督はコワくないんですよ(笑)。だから、自分たちも映画に参加できるんだな、と思えるんです。

ちはる 監督は、“親分”という印象です(笑)。『折り梅』『ユキエ』を観させていただいたのですが、すごく「愛らしい女性を描く監督さんだな」と思いました。私はインテリアに興味があり、最近、古民家も好きなんですけれど、監督の映画に出てくるお部屋の様子など、とても素敵ですよね。レオニーの生きてきた時代が、明治から昭和の初めまでということで、とても楽しみにしているんです。和洋のセンスが混じった明治時代のインテリアって素敵ですよね! 監督がどんなふうに描いてくださるのか、古きよきものを見つめ直してほしい、というメッセージを、ぜひ『レオニー』を通して発信していただきたいです。

草野 私は『レオニー』の脚本を読ませていただいたのですが、一言で言って、とても惹きつけられる作品でした。映画業界は、昨年から邦画が大変盛り返していると聞きます。10万人のサポーターを集めるよりも、もっと簡単に映画が作れる方法があるのでは? という気がするのですが……。

松井 邦画が盛り上がっているといっても、それは大手の配給会社が、最初から大ヒットが見込まれる作品にしかお金を出さないし、製作しないからなんです。アメリカの映画スタッフに言われたことがあります。日本映画は、昔は小津安二郎、溝口、黒澤作品など尊敬すべき映画が多かったが、今はホラーとアニメの映画化しかない、と。外国人が最近の映画で描いた日本や日本人も、正しいものとはほど遠い。レオニーは昔、ヨネ・ノグチの詩に出会い、日本に憧れ、日本に興味を持ったのであれば、今の日本人よりもレオニーのほうが、日本のよさをわかっていたのかもしれません。私が作りたいと思っているような地味なテーマの映画に、大きな会社はなかなかお金を出してくれないけれど、「観たい」と思っていらっしゃる方は多いんですよ。今日この場に集まってくださった方は、もう“作り手”だと思って、ぜひ、この『レオニー』に参加していただきたいと思います。

野田 そういえば10万人というのは、私が昔、当選を目指していた時の票数。10万人の「応援したい」という気持ちが集まれば、一人の地方議員が誕生するくらいの影響力を持つ、ということですね。

ちはる 松井さん、がんばってください!

草野 『レオニー』を観るのが、今から楽しみです。

野田 応援していますので、松井監督、どうかがんばってくださいね!



この後、草野さんから締めの言葉があり、谷岡さんが改め4人を紹介。
まだまだ興奮冷めやらぬ中、お開きとなりました。
終演後、お客様には、パンフレットとサントリーの協賛ドリンクをお持ち帰りいただきました。
その後、ロビーに挨拶に現れた松井監督は、大勢の方々にもみくちゃにされながら、拍手や握手で迎えられたのでした。



同時刻、おりしもサントリーホールの大ホールでは、東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会が開かれていましたが、
リヒャルト・シュトラウスやマーラーの演奏以上に、エキサイティングなときめきが満ちていた小ホールだったと思います。
 サントリーホールに響き渡る影アナの三田朱美さんの美声に励まされながら、
黙々と作業に勤しんだスタッフのみなさん、お疲れさまでした。


名古屋から駆けつけてくださった楽屋責任者の藤原淳子さん、
北海道から関連図書持参で販売ブースを担当してくださった大居智子さん、
心強かったです。ありがとうございました。


写真撮影:初谷 恵美

(このレポートは、マイレオニースタッフが当ブログに掲載するために、当日のイベントの概要をまとめたものです。無断引用、転載は固くお断りします)

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